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参加型学習『1泊2日模擬研究』を実施しました(浜田キャンパス)

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 8月6日(土)に開催された本学浜田キャンパス第1回オープンキャンパスの一環として、初めての試みとなる参加型学習『1泊2日模擬研究』を実施しました。本学の宿泊施設を利用して2日間どっぷりと本学総合政策学部の教学内容を体験してもらうもので、「オバマ大統領広島訪問」を事例に取り上げ、参加者同士で資料を集め、調べ、議論してもらうといった内容です。

 多数のご応募をいただき、抽選の結果12名の県内外の高校生、またアドバイザーとして本学短期大学部の学生1名に参加していただきました。

■15:15 オリエンテーション・テーマ決め・資料収集

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 オープンキャンパス終了後、合宿参加のみなさんはメディアセンター内ラーニング・コモンズで赤坂先生、江口伸吾先生の指導のもと、テーマ決めと資料集めに奔走しました。初対面なのでまだ少し緊張している様子でしたが、それぞれの班で役割が決められ、スムーズに活動していました。新聞や雑誌、関連書籍を吟味し、先生のアドバイスを受けながら参考文献リストを作成している班もありました。

■17:00 グループ研究1

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 資料収集ののち、交流センター内研修室に場所を移しました。1人1台のノートパソコンを貸し出し、インターネットを使ってさらに情報を集め、メディアセンターで収集した資料と合わせて議論を行いました。話し合う中でさらに疑問が出て、それを調べることでさらに疑問が出てくる、という中で楽しみながら活発な議論が展開されました。

■18:30 夕食

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 本学敷地内にあるレストラン・ビューラインで夕食です。オープンキャンパスにボランティアスタッフとして参加した学生も合流し、高校生と大学生との交流が行われました。

■19:30 グループ研究2

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 夕食後は再びグループ研究です。このころにはグループ内での固さもとれ、リラックスした様子で議論を行っていました。途中、「浜っこ夏祭り」の花火の音が聞こえ、窓越しに見える大きな花火を見ながら休憩をするグループもあれば、議論に夢中で花火に目もくれず進めるグループもありました。22時には途中経過を報告することとしていたので、一度議論を整理するために模造紙を広げ、付箋を利用して意見をまとめるグループもありました。

■7:30 朝食・グループ研究3

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 8月7日(日)。この日は7時30分から朝食、9時から再開の予定でしたが、8時にはすでに研究を再開しているグループもあり、引き続き活発な議論や、発表のための資料作成が行われました。江口先生に代わって沖村先生が指導役となり、発表にあたって各グループのグループ名を決め、発表資料や手持ち原稿作成の指導にあたりました。11時から発表の予定でしたが、参加者のみなさんの「資料をもっと良いものにしたい」という希望から、予定を少し遅らせてぎりぎりまで議論を行いました。

■11:30 研究発表

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 11時30分から研究成果を各班毎に発表しました。

 1班は「核なき世界に近づくために」というテーマで、核保有国の核兵器保有数の調査や米露の核軍縮に対する姿勢、オバマ大統領の核兵器に対する矛盾点をあげ、核保有国の核兵器保有数の全体的な把握や核保有国間の議論の場を設けるといった国際的な政策提言をしてくれました。

 2班は「核なき世界をめぐって」というテーマで、広島・長崎への原爆投下や第五福竜丸の原爆実験による被爆で日本には国民的な反核意識があることを示しつつ、その日本の高校生という立場でどんなことができるのか、という疑問に真剣に立ち向かった発表をしてくれました。

 3班は「2つの演説から見る理想と現実」というテーマで、プラハ演説と広島演説の内容に注目し、その相違点をとりあげて理想が現実化しない原因を研究しました。その解決策として米国での18歳から29歳の若者の間で、核攻撃に対する評価が低い、正当化されないという声が大きいことをとりあげ、次世代を担う若者層への核の不当性を訴え続けることが重要であるという政策提言をしてくれました。

 発表後、アドバイザーとして参加してくれた本学短期大学部の学生から、普段意識していないことを短期間でも集中して考えることで、新しい発見があったり、また知らないことが増えていくことの大切さを実感した、というコメントをいただき、沖村先生からは、短い時間でそれぞれのチームが初対面にも関わらず協力し、議論に励み、現実で起こっていることを調査するだけでなく、それぞれのチームの視点で解決策を提示してくれたことは、予想以上の出来であったというコメントをいただきました。

■12:15 昼食・解散

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 すべての日程を終え、ようやくほっとした様子で昼食です。発表についての話や、それぞれの高校の話、部活の話、進学についての話などで盛り上がりました。最後は「しまねポーズ」で記念撮影を行い、帰路に着きました。

 2日間妥協することなく議論に励み、素晴らしい発表を行ってくれた参加者のみなさん、本当にありがとうございました!