保健管理センター長のひとこと(2017年2月)

シニアプレゼンテーション

2017/2/10

 保健管理センター長の一言【シニアプレゼンテーション】

 1月22日(日)に日本ファンクショナルダイエット協会のケトジェニックダイエットアドバイザー養成講座後に受講者を対象に「シニアアドバイザーによるプレゼンテーション」を行いました。2015年7月にケトジェニックダイエットアドバイザーを取得して、昨年9月にシニアケトジェニックダイエットアドバーザーになりましたので、これまでのケトジェニックダイエット生活で感じたことを話させていただきました(図1)。
 まず、最近行った「女子大学生における食生活と月経困難症との関連」に関して得られた結果から、緑黄色野菜や海草類、豆類、果実類、種実類等に含まれる抗酸化ビタミンやフィトケミカルが子宮内膜における活性酸素産生を抑制し、その結果子宮内膜からのプロスタグランディンの過剰分泌を抑えることにより、月経困難症の症状を緩和する可能性が示唆されたことを報告しました1)
 次に私の食生活の基本は、1)穀物は食べない(最近は玄米も食べない)。2)メインディッシュとして、肉、魚、卵などのタンパク質をしっかり摂る。3)野菜、海藻、きのこなどの食物繊維をしっかり摂る。4)発酵食品をしっかり摂る。5)エクストラバージンオリーブオイル・ココナッツオイルを摂る。6)加工食品を極力避けることであり、夕食には必ず、キャベツ千切り+オリーブオイルドレッシング(オリーブオイル、ヨーグルト、海塩)、納豆+ココナッツオイル、キムチ+ココナッツオイルを食べることも話しました。食事による血糖値変動を少なくして、インスリンに負担のかからないようにし(インスリン分泌を少なくすること)、良質のタンパク質・脂質を摂取して、腸内環境を整えることが一番大切だと考えているからです。インスリン分泌が少ないと体内での活性酸素発生が減少して、アンチエイジングにつながり、日々の疲労感も感じなくなります。良質のタンパク質・脂質を多めに摂取すると体の代謝が亢進して、体調がよくなり太りにくくなります。発酵食品をしっかり摂り腸内環境を整えると、免疫能力を保つことができます。さらに、エクストラバージンオリーブオイル・ココナッツオイルは抗酸化作用、抗炎症作用を有しています。
 ケトジェニックダイエットを行うようになって食を楽しみ、食することが喜びに感じられるようになりました。一日仕事をして家に帰り、食事をすることが当たり前ですが、とても大切なことのようにこの頃思います。そして、健康であることに感謝し、これからも健康でいたいと祈る気持ちもできてきました。その結果、交感神経と副交感神経のバランスがよくなり自律神経が安定し、さらに謙虚な感謝・祈りの気持ちがエピジェネティックに作用して健康長寿に関する遺伝子をオンにするような気がしています。これは神社・仏閣に家内安全・身体健全を感謝・祈る気持ちと同じではないかと思っています。以上のことをシニアプレゼンテーションとして話しました。
 シニアプレゼンテーション後に、いつもの懇親会があり、懇親会に参加するのは昨年5月以来でしたので、久々に会員の皆さまと楽しく食事をしました。出された料理を写真(図2-5)で提示していますが、ケトジェニックダイエットの基本は目で見て素材の分かる食べ物を美味しく・楽しく摂取する(加工食品、添加物入りなどの品を食べない)ことです。そんなに難しいことではないと思います。美味しく・楽しく食べて、健康でいたいと思っておられる方はご連絡下さい。


2017年2月10日

                   図1                    図2

 itibann nibann

                   図3                    図4

sannbann yonnbann

                   図5

gobann

参考文献
1)秦 幸吉 他. 女子大学生における食生活と月経困難症との関連に関する検討. 臨床婦人科産科 2016; 70: 1079-1083.

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