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COVID-19に関して 主体的な「行動変容」(保健管理センターより)

学生の皆さまへ

 新型コロナウイルスの流行初期、発症した人と濃厚接触(感染予防策をせずに手で触れたり、一定時間、対面で互いに手を伸ばしたら届く距離にいたりすること)した人が誰も感染していないのに流行が起きるという現象が、日本や世界各国で起こりました。このことから、新型コロナウイルスは、多くの人が周囲にほとんど感染させない一方で、一部に1人で多くの人に感染拡大するという特徴があると考えられました。

 そして、専門家集団の疫学的調査・研究により新型コロナウイルスの感染パターンが解明されました。同じ感染源から5人以上が感染している現象を「クラスター(感染者の集団)」として把握し、クラスターからクラスターへの連鎖を食い止めるというクラスター対策を実施するために、クラスター対策班が発足されました。

 2020年2月28日に、全国で初めて緊急事態宣言が出されました北海道では、札幌市(都市部)で、若年層のクラスターの連鎖が起きていました。 若年層では、無症状や軽症のままクラスターが連鎖してしまうことが明らかになりました。たまたま軽症の人が検査を受けたり、高齢者に感染したり、まれに重症化する人が出たりしないかぎり、若年層のクラスターの発見はできないことも判明しました。 専門家集団は、このことをさらに究明し、 感染したが無症状(もしくは軽症)で、行動的な人、特に若者が、密集・密閉空間で、至近距離での会話をする場面 で、集団的二次感染(感染者からさらに感染が拡がること)を引き起こしているとの感染パターンを浮かび上がらせました。 
  
 そんな中、神奈川県医師会は「 侮らないで、特に若い人たち PDF」として若年層に強いメッセージを送っています。先日、島根県でも初の新型コロナウイルス感染者が報告され、その後、若年層のクラスター発生が認められています。もう「対岸の火事」と言っている場合ではなく、さらに経済の流れ云々と言う時期でもなく、 国民の健康・人命を最優先すべきです。 「国や自治体から自粛要請を受けたから」ではなく、 「自分自身の意志で、自らの行動を変え、感染症に立ち向かうのだ」という主体的な行動変容 (3密を避ける、居酒屋など店員の接客がある飲食店でのバイトを極力自粛する、カラオケ・ライブハウスなどへの出入りをしない、ジム・卓球など激しい呼吸をする室内運動をしないなど)(図参照)をお願いします。 


保健管理センター    
秦 幸吉、福島 加菜美 

COVID-19に関して 行動変容(保健管理センターより)

COVID-19に関して 行動変容(保健管理センターより)

COVID-19に関して 行動変容(保健管理センターより)