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新学期を迎えるにあたって(保健管理センターより)

学生の皆さまへ

保健管理センター    
秦 幸吉、福島 加菜美

 長期休業期間も終わりに近づき、出雲に戻っておられる方もいらっしゃることと思います。2021年1月8日に再発令された緊急事態宣言の効果で、全国的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)新規感染者数は減少傾向ではありますが、昨年4月の第一波のピークをかなり越えていて、収束には程遠い感じがあります。とくにこの傾向は東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏1都3県では顕著で、この1都3県については3月7日の期限を21日まで2週間再延長することが決定されました。そんな中、島根県では2月24日以来、鳥取県では2月26日以来、新規感染者の報告はありません(3月8日現在)。
 皆さまにお願いです。県外から出雲に戻られた方は必ず2週間はアルバイトをせず、食料などの必需品の購入など以外の不要不急の外出を控え、他者との接触を極力控えて下さい。保健管理センターの示す健康チェック表で体温測定等の健康観察を行い、体調不良時の際には必ずチューター・秦、福島へ連絡して下さい。 PCR検査によりCOVID-19陰性とされた場合でも同様にして下さい。PCR 検査はウイルスゲノムを検出するという原理から、一般論として感度(感染している人がPCRで陽性になる確率)は低く、特異度(感染していない人がPCRできちんと陰性になる確率)が高いと考えられます。採取検体が咽頭拭い液、唾液であるか、検体採取時期によって異なりますが、現在のところCOVID-19の場合、感度が約70%、特異度が約90%とされています。したがって、100人感染者がいたら、70人は陽性となりますが、30人は陰性となり見逃されます。そのため、2週間の自宅待機による健康観察はとてもクレバーなCOVID-19対策で、PCR陰性ということはあまり過信しないで下さい。今後、実習を行う際でも実習前の2週間は通学圏内の居住地(通常出雲キャンパスに通学する際の居住地)に留まり、健康観察を行うとともに感染症対策を徹底しながら生活する ことはとても大切です。
 新型コロナウイルスワクチンの先行接種が日本でも開始されましたが、未だ全国民を対象とした新型コロナワクチン接種の開始については不透明な点が多いです。当面の間は、コロナウイルスを避けるために必要な基本的なことをしっかりした上で、体の免疫力を維持することが大事です。新型コロナウイルスに関して正しい知識を得ること。それが「怖がらずに恐れる」ということになります。筋道を立てて考える習慣をつけることが、このウイルスに対しては最も大事なことです。
 最後に新型コロナウイルスを避けるための基本事項を記載しました。

 
1.人混みを避ける(対人距離を1.5~2メートル以上+送風・換気)
2.(3密+大声)回避、手洗い・顔洗い、消毒、マスク着用を励行
3.生活リズムを崩さない
   体内時計の維持が、食事、睡眠、免疫力の維持に大切
4.体を動かす
5.正しい知識を得て、筋道を立てて考える習慣をつける