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COVID-19対策の基本は『感染リスクが高まる「5つの場面」』(保健管理委員会より)

学生の皆さまへ

出雲キャンパス保健管理委員会
秦 幸吉、福島 加菜美

 3月21日までに2回目の緊急事態宣言が全ての地域で解除されましたが、その後、新型コロナウイルス新規感染者数は増加していて、医療現場では「第4波の始まりの可能性が高い」と言われています。AIを活用した新型コロナウイルス感染予測サービス「COVID-19感染予測(日本版)」
(https://datastudio.google.com/reporting/8224d512-a76e-4d38-91c1-935ba119eb8f/page/ncZpB?s=nXbF2P6La2M)
では1日あたりの新規感染者数予想は右肩上がりを示し、今月下旬には5,000人を超えると予想されていて、第3波のときのピークに迫る勢いです。この予想をはるかに上回るのではないかと懸念しています。
 ここ1年、COVID-19に関して公的情報も含め、様々な情報が発信されてきました。本当にいろんなまことしやかな情報や専門家の先生方の発言が、出てきては忘れられていきました。感染症の専門である医師や研究者が書いた論文でも間違いがあったり、撤回されたこともありました。最近では、俯瞰的な視野による評価を得てないプレプリントのような情報も散見されるようになりました。したがって、自分自身のリテラシーを高めながら、複数の情報源からの情報を集めて検討して、自分なりによく考察して行動に活かしていく。こんなことをこれからも個人個人で行ってゆくことが大切ではないでしょうか。
 そんなことを思いながら、よく考えてみますとCOVID-19対策については基本的に妥当な情報は十分に出ています。「3密+大声の回避」は、飛沫核感染、空気感染、マイクロ飛沫感染、エアロゾル感染なのかはっきりしないけれど、新型コロナウイルスは3密の換気のよくない環境下では長時間空気中に漂い、そこにいれば感染してしまうことが分かったから言われ出したことです。ですから、換気の重要性、人数には関係なく3密環境下では2m以上のフィジカルディスタンスを確保しても感染する可能性があることは明らかです。会食とくに飲酒を伴う会食では、大声を出さずに、マスクを着用することを遵守することはほぼ不可能です。ですから、今のような時期はしない方がましなことは明白です。接触制限(ロックダウン)、移動制限はペストの時代から分かっている感染症対策です。これに加えて、マスク着用、フィジカルディスタンス確保(3密でない空間では)、手洗い励行などの基本的な対策が重要です。特に最近、これらが守られていないところから感染が拡大していることを実感しています。COVID-19についてこんな感じで理解していたら、正しい知識を得て、筋道を立てて考える習慣が身につき、しっかりしたCOVID-19対策を行っていけると思います。
 最後に新型コロナウイルス感染症対策分科が提言している『感染リスクが高まる「5つの場面」』をもう一度提示します(pdf1PDF,2PDF)(2020年11月12日掲載にHPに掲載)。ワクチン普及、特効薬開発も未だ定かではなく、変異株も台頭しつつある現状では、やはりこのようなことに注意して生活することがとても大切だと理解して下さい。