学生ならびに保護者・保証人の皆さまへ
島根県立大学出雲キャンパス副学長の石橋照子です。平素より本学の教育研究にご理解、ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
7月に本キャンパスの学生が新型コロナウイルスに感染していたことが確認され、皆様には大変ご心配をおかけいたしました。それにもかかわらず、地域の皆様からは温かい励ましの言葉や困窮学生のためにお米や食料品をたくさん寄付していただくなど、大学・地域 一体となってこのコロナ禍を乗り越えてまいりました。
また、皆さまにおかれましては、新型コロナウイルス感染防止のために導入した遠隔授業にご理解・ご協力いただき有難うございました。お陰様で大きな問題もなく順調に授業は進み、春学期を終えることができました。対面授業とは異なり不便や、不満足な点が多々あったかと思いますが、学生の皆さんには遠隔授業を活かすことができるように創意工夫していただいたと思います。全教職員も初めての体験ではありましたが、教育の質を担保できるよう最大限の努力を行って参りました 。
現在、出雲キャンパスには490名の学生が在籍しております。今年度は夏休みを短縮し、秋学期を9月から開始しております。リスク管理をしながら、実技演習や実験、実習など対面授業を徐々に増やしております。対面授業の実施にあたっては「感染源を絶つ」「感染経路を断つ」「抵抗力を高める」という感染対策を実施しています。具体的には、以下のような取り組みを実施しています。
1. 指定する感染警戒地域からキャンパス所在地に移動した学生は、2週間の自宅待機と健康観察を要請してい
ます。
2. 大学構内の入り口に自動体温測定装置を設置し、入構時に検温を実施しています。
3. キャンパス内は原則マスク着用としています。
4. キャンパス構内入り口、教室の入り口に手指消毒アルコールを設置しています。
5. 講義形式の授業は 1.0 m~ 2.0m 間隔の座席配置とし、教員の飛沫が飛ばないよう教卓の前にアクリルボード
を設置しています。
6. 技術演習や実験の場合は、小グループに分け、複数回実施しています。実施中はマスク、フェイスシールド、手袋
などを用いるようにしています。
7. 教室はドアや窓を開放するか、30分ごとに窓を開け、十分に換気するようにしています。
8. 不特定多数が交流しないよう、学年ごとに使用する教室や休憩スペースを決めています。
9. 不特定多数が使用するパソコン室や図書館などの共用スペースは、一度に使用できる人数を制限し、退室時に
は使用した学生が自主的にふき取りを行えるよう、除菌シートを設置しています。
10. 風邪症状等体調不良の場合は、躊躇なく途中退席や欠席するよう周知し、公欠扱いで休養できるようにしてい
ます。
11. 手洗い励行、マスク着用など感染対策のための行動をキャンパス内の至る所に掲示し、周知・啓発しています。
12. 実習前には、マスクと手指消毒アルコール液を配布しています。
13. 各教員が専門性を活かした感染防止のためのミニ講話動画を作成し、学生に配信し啓発しています。
14. 栄養の摂り方など、抵抗力を高めるためのミニ講話動画を作成し、学生に配信し啓発しています。
15. 感染防止行動の継続を目指して、新しい生活様式に伴うストレスコントロール方法を紹介したり、レクリエーション
を企画実施しています。
16. 冬季の新型コロナとインフルエンザの同時流行に備え、全員分のインフルエンザワクチンを確保し、インフルエンザ予
防接種を推奨しています。
17. 保健管理センターを中心に健康面の相談や、その他、学生生活や学修に関する相談などチューター制度を強
化し、コミュニケーションを密にとるよう努めています。
18. 学年暦の変更等については随時速やかに学生に情報を提供しております。またインターネット接続環境については
サポート体制を充実し対応しております。
島根県立大学では、困窮学生を優先的に支援しながら、学生の安全・安心が最も重要であり、「誰一人退学者を出さない」覚悟で、学生の教育を受ける機会を確保するよう教職員一同で努力を続けております。また、今後の対応について本学ホームページで随時更新して参りますのでご確認ください。引き続きご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。
令和2年9月末
副学長 石橋照子