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新型コロナウイルスワクチン接種2回目の報告

 新型コロナウイルスワクチン2回目を接種してもらいました。

[4月5日:接種当日]
 2021年4月5日、13時に接種してもらいました。新型コロナワクチン接種記録書PDFを保管しておくようにとの指示がありました。接種後、15分間様子確認のために待機して、何もなかったので帰りました。
 ところが接種約3時間後(16時ごろ)に急に身体がふわふわと浮くような感覚がして、姿勢を保つのが難しく、まっすぐ歩けないようになりました(浮動性めまい)。たまたま傍に柱がありましたので、つかまりました。3分もしないうちに症状は消えました。その後は、何もなかったかのように平気で歩けました。
 夜になると接種部位が痛くなってきました。痛みの程度は前回よりやや強い感じでしたが、眠れないほどではなかったです。 体温:36.4℃。

[4月6日:接種後1日目]
 朝、体温:36.1℃。注射部位に中等度疼痛を感じました。腕を上げると痛みはかなり増強しました。朝から軽度倦怠感も感じました。夜になっても注射部位の疼痛の程度は変わりませんでしたが、腕の挙上時の痛みはやや軽減しました。倦怠感はほぼなくなりましたが、軽度悪寒を感じました。 体温:36.1℃ 。

[4月7日:接種後2日目]
 朝、体温:36.1℃。注射部位の軽度疼痛は軽度になり、腕の挙上時の痛みはごくわずかになりました。倦怠感は感じませんでした。悪寒が続きましたので、朝、温かい風呂に入りましたら、悪寒はなくなりました。夜には注射部位痛みは軽度圧痛のみになりました。体温:36.7℃。

[4月8日:接種後3日目]
 朝、体温:36.0℃。注射部位の圧痛はほぼなくなりました。夜には注射部位の圧痛は強くさするとどうかな?という程度になりました。体温:36.2℃。

 

[4月9日:接種後4日目~4月12日朝:接種後7日目朝]
 37.0℃以上発熱なし。大きな副反応なし。

 

 一般的に2回目は1回目より発熱・頭痛・倦怠感など副反応の頻度・程度ともに増えると報告されています。私の場合は、注射部位の疼痛が1回目より強かったと感じました。また、悪寒は1回目にはなかったです。令和3年2月17日から4月4日までのコミナティ副反応報告PDFでは浮動性めまいは78件(すべての副反応報告は推定接種者数1,096,698回分中1,755件)でしたので、そんなに稀な副反応ではないようです。4月6日にファイザー社に報告したときに、2回目に接種したコミナティの製造番号(ロット番号)を聞かれました。私は高血圧もなく、10年前の脳MRIでは、動脈瘤や脳動静脈奇形を指摘はされていないです。今のところは4月5日の16時以降、浮動性めまいは出現していません(4月12日現在)。今後、経過を観察します。
 以上が体験談です。

 新型コロナワクチン接種をして感じたことを書かせていただきます。参考にして下さい。

1)これから高齢者の接種が始まります。ご家族に対象者がいらっしゃる方は、接種後気分不良などの場合を想定して、できるだけ一緒に行ってあげた方がいいと思います。

2)主な副反応と発症率(1回目/2回目)は発熱(37.5℃以上):3.3%/35.6%、発熱(38.0℃以上):0.9%/19.1%、接種部位疼痛:92.3%/91.9%、倦怠感:23.2%/67.3%、頭痛:21.2%/49.0%などです。いずれの症状も接種翌日が最も頻度が高く、接種3日後には軽快するようです(3月26日厚生労働省報告)。副反応は、インフルエンザワクチンよりも高い傾向があります。副反応はワクチンに反応して自己の免疫が強化される訓練だと思います。体が抗体を作ろうとしている証であり、ウイルスに対する抵抗力を作る上では避けられない反応です。もちろん、副反応が出現しない場合は、免疫強化が低いわけではないです。副反応予防のために、接種前に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS;ロキソニン、ボルタレンなど)あるいはアセトアミノフェンを服用するのはよくないと思います。とても我慢できない副反応が生じたときにアセトアミノフェン(1回200~400mg)を服用して下さい。私はNSAIDSの服用は勧めません。

3)今回のようにごくまれにめまいなどの想定外の副反応が出現することもありますので、接種当日は十分に体調に気をつけて下さい。おそらく、これからワクチン接種が広く行われるようになると、このような想定外の副反応発生件数も増えてくると思われます。

 今回、通常であれば、数十年かかるところを数か月で安全かつ効果的な新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンが開発されました。このワクチンは現在、まん延しているSARS-CoV-2に対抗するとても期待できる新たなツールとして脚光を浴びています。今後、SARS-CoV-2を制御下に置くためには、3密+大声の回避、フィジカルディスタンス確保、マスク着用、手洗い・うがいの励行などが継続的に遵守されるとともに、効率的で公平なワクチン接種が展開され、ワクチンが普及してゆくことを切に望みます。コロナ禍にはワクチンしか出口がないです。開発期間の短さの心配は分かりますが、是非、皆さまにワクチン接種を勧めたいです。誰もがSARS-CoV-2ワクチンを身近なものと感じて、早く社会全体にこのワクチンが広まり、事態が収束することを祈っています。


秦 幸吉

*副反応に関する詳細は下記のサイトで随時更新されていますので、参考にして下さい。
 新型コロナワクチンの副反応疑い報告についてnew_window 
 COV-Safe 新型コロナウイルス感染症ワクチン安全性調査new_window