保健管理センター長のひとこと【いただきます】


2016/2/1
   

ケトジェニックな生き方をめざすケトジェニックダイエットグループの中心人物である、日本ファンクショナルダイエット協会理事長の白澤卓二先生は、「食べ物を選ぶときの基準は「素材がわかるもの」です。」といつも説明しておられます。ソーセージなどの加工食品より、素材をそのままに調理している牛肉のステーキ。かまぼこやちくわよりも、刺身。ドライフルーツやシロップ漬けにになった缶詰よりも、生の果物です。安価なハンバーグやソーセージなど原形が見えなくなるほど加工されている食品は、食品添加物まみれになっていると考えたほうがいいですとも言っておられます(白澤卓二著(2014年)「食べるのを我慢できないのは、あなたの意思が弱いからではありません」(KADOKAWA))。

 今回、写真を掲載しているうるめいわしの丸干し使用のオイルサーディン(図1)で作ったサラダ(図2)、蒸し鶏(図3)、ココナッツミルク入りチキンカレー(図4)なども素材をそのままに調理したものです。昨年のボージョレー・ヌーボーの解禁日に丸亀に仕事で行きました。夜は知り合いの店で瀬戸内の刺身盛り合わせ(図5)と鰆の炙り松皮造り(図6)をいただきました。これだけでお腹がいっぱいになったのではないのですが、この2品が美味しすぎて、他の品を食べるのを躊躇うような感じがしました。

図1  図2

  図1 いわしの丸干し使用の         図2 いわしの丸干しサラダ

    オイルサーディン     

 図3  図4 

     図3 蒸し鶏             図4 ココナッツミルク入り

                           チキンカレー 

図5  図6

  図5 瀬戸内の刺身盛り合わせ         図6 鰆の炙り松皮造り

 ケトジェニックダイエットに出会ってよかったのは、肉・魚はもちろん、野菜・果実にも命があり、その命を私に「いただかせていただきます。」と感謝の気持ちを表せるようになった気がすることです。「いただきます。」には、食材の生産者さんや料理を作っててくれた方への感謝とともに、こんな感謝も込められていると思います。

 飽食・過食と言われて久しい昨今ですが、食材への「いただきます。」の感謝が薄れてきているのではないでしょうか?元来この世には存在しなかった精製食品・加工食品、ファーストフードなどを安易に食べてしまうようになったため、そんな食べ物に人間の体が対処できなくなり食源病とも言われる生活習慣病が増えてきたのではないかとも感じています。「素材がわかるもの」をそのままに調理して、自然に近い状態で食すことが大切なことだと思います。

 蒸し鶏、ココナッツミルク入りチキンカレーのレシピはこの書籍を参考にして下さい。麻生れいみ監修(2015年)「作りおきでやせぐせがつく糖質オフバイブル」(主婦の友社)。白澤卓二、ダニエラ・シガ著(2015)Dr.白澤のココナッツミルク・ダイエット」(神宮館)

2016年2月1

秦 幸吉