未来をみつめる

未来をみつめる
人間文化学部では、地域社会に根差した〈ひと〉の育成、地域の〈文化〉を活かしたまちづくりを目指します。
乳幼児期・児童期の人間形成の探究を行う「保育教育学科」と、
地域文化とそれを取り巻く日本文化・国際文化の探究を行う「地域文化学科」の2学科を用意しています。
私たちとともに、地域社会の〈ひと〉と〈文化〉の魅力を学びましょう。
島根県立大学松江キャンパス
人間文化学部 学部長
岩田 英作
しなやかに考えるということ
語り合う 家庭に育つ よい子ども
一見、どこの町にでもありそうな、ごくありふれた標語のように思えます。しかし、この標語を見かけた作家の安部公房(あべこうぼう)は、そこに潜む差別性について書きとめました。もしも語り合う家庭を持たない子どもがこの標語を目にしたとしたら、いったいどのように思うのだろうかと。
物事には見る人の立ち位置によって実に様ざまな見方があるものです。私たちは知らず知らずのうちに自分なりの価値観の枠をこしらえて世界を眺め、それが時にこだわりとなって、自分とは異なる価値観に理解が及ばないこともあります。
大学で学ぶことの意義についてひとくくりに言うことはできませんが、様ざまな考え方やものの見方を知る喜びはその最たるものではないでしょうか。人間文化学部では、子どもの教育や文化の諸相について様ざまな観点から学びます。固定観念を取り払って、しなやかな見方・考え方を培っていただきたいと願っています。