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2018年度図書館研究奨励賞受賞


2019/2/26

島根県立大学人間文化学部 地域文化学科 木内公一郎講師が、日本図書館研究会 2018年度図書館研究において奨励賞を受賞されました。

奨励賞受賞


 

日本図書館研究会 2018年度図書館研究奨励賞
木内公一郎「横浜市学校司書配置政策の形成過程」(『図書館界』Vol.69 No.4, 2017-11,p.216-234掲載)
                          地域文化学科講師 木内公一郎

学校司書とは学校図書館に配置される専門的な職員です。司書教諭と連携協力しながら学校図書館を運営します。しかし自治体ごとに配置率に格差があることが問題です。この研究は2013年から4年間で499校に全校配置した横浜市の政策事例研究です。実現までには20年にわたる市民団体の活動、それに応えた市会議員と市長、実施案を作成した指導主事の相互作用がありました。しかし実現理由は「学校図書館、教育の充実」という単純なものではなく、その当時の横浜市の政治状況が反映された結果です。また学校司書の待遇にも大きな問題があります。

受賞理由:地域、議会、行政の関係を客観的に分析していること、研究構想と調査分析面において大変優れた意欲的な研究であること。同じような研究がさらに盛んになることへの期待感と波及効果、政策上の有用感と必要性が評価されました。学校司書の待遇問題が現実問題として残されているという指摘もありました。

*図書館研究奨励賞について
 研究会誌「図書館界」に過去2年間に掲載された論文のなかから優秀な論文を奨励賞委員会が選考します。奨励賞という性格から、若手から中堅の研究者を対象にしています。

電子ジャーナルで公開されています。(J-stage)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/toshokankai/69/4/69_216/_article/-char/ja/