特色・学びの概要

〈地域文化学科が目指す人物像〉小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)

小泉八雲は、ヨーロッパに出自を持ちながら、アメリカ、日本へと旅をし、この松江にもやって来ました。『知られぬ日本の面影』『怪談』などの著作によって日本文化の再発見に大きな足跡を残した人物です。松江では、親しみをこめて「へるんさん」と呼ばれています。本学で八雲のようにさまざまな文化の諸相を学び、多様な価値を尊重できる人になってほしいと願っています。

特色

1.日本・国際・地域への3つの視点

日本・国際の双方から対象を見つめ、さらにそれぞれの風土が生み出した「地域」の文化を考えることにより、複眼的な視点を養います。


2.使える英語の習得

多読・リスニング・リーディング・英会話の学習を通して、外国の方とも気軽に話せる、使える英語を身に付けます。


3.座学と実践の融合

座学や文献調査に基づく確かな知識をもとに、山陰をフィールドにした探究・実践に取り組みます。


学びの概要

学びの概念図

地域文化学科の特徴は「人文系を基盤とした地域の学び」です。下記に概念図をお示しします。
地文|学びの概念図_R4年版

〈コース制度〉

1年次に各概論科目を学んだ上で、2年次からは「日本文化コース」「国際文化コース」に分かれ、専門的な学びを深めます(1年次秋学期に選択)。自分のコースの科目群から54単位以上、他のコースの科目群からは12単位以上を取得する必要があります。日本・国際にわたり、幅広い視野を身に付けます。


〈地域に関する学び〉

「専門基幹科目」で専門分野の基礎的な知識を身に付け、「専門発展科目」で地域文化に関する実践的・探究的な学びを行います。そして、3・4年次は各自の関心に基づいて、卒業研究ゼミ「地域文化プロジェクト」において、学びの成果を卒業論文にまとめます。


〈特色ある授業紹介〉

◆メディア英語

現代を生きる私たちが直面する課題についてメディアの記事を幅広く英語で読みます。問題への関心を高め、自分に引きつけて考える姿勢を養い、視野を広げます。


◆評論

「環境」「生命」などのテーマごとに複数の評論を読み比べ、それらを関係づけて読み解く力や、論理的な議論の方法、文章表現技術を向上させます。


◆日本文化論(妖怪文化)

妖怪とその文化的背景や妖怪研究への理解を深めます。合わせて、ヨーロッパの妖精信仰との比較を行い、現代社会における妖怪の意味について考えます。


◆多文化共生論

地域で暮らす外国人のみなさんが直面している諸問題を理解し、「やさしい日本語」の体験学習などを通して、地域社会への関わり方を実践的に学びます。