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平成27年度内閣府青年国際交流事業参加者レポート

日本・韓国青年親善交流事業(2015年9月10日~24日)参加レポート

「広げよう우리(ウリ)の輪~軌跡を未来へ~」

2015年日本韓国青年親善交流事業 団員 徳井 紗耶華(総合文化学科1年)

事業への参加目的

私がこの事業を知ったのは大学内に掲示してあった当事業のポスターでした。私は、幼いころから韓国が好きだったので、最初はただ「韓国に行きたい」という単純な理由でした。ですが、この事業に参加をされた方から体験談を聞き、ただ「韓国に行きたい」という気持ちから「この事業で現地青年と交流をしたい!」と考えるようになりました。 また、ニュースを見ると、最近の日本と韓国は政治的にぎくしゃくしている現状がありました。国と国の政治的軋轢は私にどうすることもできませんが、青年同士の交流を深めることで何か変わるのではないかと考えました。そして、日本代表として韓国に行くということと、日韓に一生涯続く仲間をつくることができるというところに惹かれ参加を希望しました。派遣中の体験・経験はどれも思い出深く、この経験を通して自分が変わったように感じました。その中からいくつかのことを振り返ります。 

日韓青年交流会

2泊3日という短い間ながら実際に韓国青年と関わることができた良い機会でした。交流をする前はバスの中で緊張していた私ですが、降りた瞬間から韓国青年の温かい歓迎を受け、交流会が楽しみとなりました。アイスブレーキング・ディスカッション・共同制作など多くのプログラムをこなす中で韓国青年・日本青年とも自然と距離が近くなり、2泊3日がとても短く感じました。 交流会で一番思ったことは、韓国青年は積極的ということです。もちろん個人差はあると思いますが、自分の意見をしっかり言うことができ、私も見習わなければいけないと思いました。この交流を通して様々な人と関わる中で今の自分に何が足りないのかが分かりました。韓国青年は私のつたない韓国語を一生懸命理解しようとしてくれました。韓国青年の優しさに多くふれた2泊3日でした。 「日韓文化交流の夕べ」では、自主研修から練習してきたソーラン節・妖怪体操第一など5つの演目を韓国青年に向け披露しました。踊った後の達成感と歓声は、簡単には体験できないことだなと思ったと同時に、自分の国の文化を他国の方々に披露する機会は多くない、自分は良い経験をさせてもらっていると思いました。韓国青年からも同じように文化披露があり、韓国の伝統的な文化、今ある文化をより知り深めることができました。そして、最後には全員で大きな輪をつくり「世界にひとつだけの花」を歌いました。その後は披露されたほぼ全ての音楽が流れ文化を見るだけでなく体験することもできました。 今年度スローガンの「広げよう우리(ウリ:私たち)の輪~軌跡を未来へ~」のとおり、日本・韓国両国の大きな輪ができた瞬間でした。

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ホームステイ

ソウル近郊の高陽市で2泊3日のホームステイが行われました。1家庭2名の団員でホームステイを行い、私たちのホストファミリーの中には高校3年生の大学受験を控えている弟と大学生のお姉さんがいました。お父さんは出張のため最後の日の数分しか会うことができませんでした。大学生のお姉さんは日本語を専攻されており、おかげで意思疎通がしっかりとでき、とても楽しいホームステイとなりました。 近くの体育館であったサーカス・オーケストラ・演劇が混じった公演を見たり、お母さんが伝統遊びの先生だったため家で綾取りを教えてもらったりしました。韓国料理であるキムパプやカルグックスなど食べることができました。ホストファミリーは私たちを歓迎してくれ、韓国の家庭を見せてくれました。別れる際にお母さんが「またいつでもおいで」と言ってくれ、韓国に大切な家族ができました。

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出会いの素晴らしさ

この事業に参加し、私は多くのことを学び、様々な人と出会うことで多くの刺激を受けました。最初は最年少で、団員の中に同い年がおらず、来年挑戦していたらどうだったのだろうと考えることもありましたが、今考えると、だからこそ良かったのだと考えるようになりました。高い意識を持った方々と関わることで自分の考え方や行動の成長につながりました。自分は持っていない才能や能力に圧倒されながらも尊敬する日々を送ることができました。自分も皆さんの様になりたいという目標も作ることができました。今回のこの事業に参加できたことは自分の財産であり参加してよかった、挑戦してよかったと心から思います。

これから

まず私ができることは、今回の派遣で出会った方々との交流を続けていくことだと思います。今回の出会いを大切にし、この出会いをもっと広げていきたいと考えています。青年同士の距離が縮まることでもっと韓国と日本は良い関係になると思います。その中で大切なのはお互いを認め、尊重することだと思います。これからも交流を続けるにあたり気をつけていきたいです。 そして、事後活動としてこの事業をもっと身近な人に伝えたいと考えています。内閣府の事業と聞くと硬いイメージを想像してしまいますが、この事業に参加したことは私にとってとても良い経験となりました。だから、自分が体験してきたことを伝えることで、もっと多くの人にこの事業に興味関心を持ってもらえると思いました。同級生、後輩にも是非参加してもらいたいと考えています。 また、私は、もっとこの様な事業に積極的に参加し、多くの国際交流の中で、日本と他国の関係のあり方を自分自身で考えていきたいです。そして、様々な出会いの中で自分を成長させていきたいと考えています。 そしてこの事業に参加するにあたり、協力していただいた全ての方、奨学金を与えていただいた大学に感謝しています。本当にありがとうございました。